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ひと夏の恋……そして……
第10章 夏の終りと共に

「ごめんって……やっぱり、つきあってるのか?」

絞り出すような夏樹の言葉に静かに頷くと、ダン!!と夏樹の拳が扉を叩き、低く響く音に夏樹の怒りの深さを知った。

「俺の勘違いだったのか?俺は同じ気持ちだと思ったからキスもしたし、それ以上の事も求めた。お前は違ったのか?気持ちもないのに俺とキスをして触られたのか?真緒はそんな女か?」

涙に揺らぐ夏樹の目に心が痛い。
いつも笑顔だった夏樹にこんな表情をさせているのが私だと思うと、私の目にもジワリと涙が滲んだ。
だけど私が泣くことは許されないと思うから、涙がこぼれ落ちないように我慢した。

「なぁ……俺に少しでも気持ちはなかったのかよ……気持ちもないのにあんなことしたのかよ……」

怒りに満ちた声は影を潜め、弱々しい声音にすべてを正直に話すべきだと感じた。
嘘偽りではなく、本当の私の気持ちを。
それが夏樹へ礼儀。
嫌われても正直に話すべきだと自分の心を夏樹に話す。


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