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ひと夏の恋……そして……
第10章 夏の終りと共に

「じゃあ、これからも私と和泉の関係は変わらない?」
「変わらないよ。夏樹に何を言われようとも僕は真緒が好きだよ。だから今日も昨日と同じように愛してあげる」
その言葉がうれしくて、私のほうから抱きついてキスをする。
いつものようにキスを交わしているうちに夏樹への罪悪感は薄れていき二人だけの空間が広がった。
言葉はなく、お互いの身体に舌を這わせ感じる場所を責めてはお互いを追い立ててイき狂う。
誰もいない真っ暗な空間で、そこだけが熱を帯びたかのよう熱くなり心も身体も燃え上がり嬌声を上げ続けた。
何度目かの絶頂の後に意識を飛ばし、目が覚めるとお互いに裸で抱きあって眠っていた。
「真緒、おはよう」
和泉の胸から顔を上げれば、優しく髪の毛を撫でながら声をかけてくれる。
その寝起きの掠れた声がたまらず、また抱いてほしいと欲情する。
「うん。おはよう」
少し背伸びをして触れるだけのキスをして挨拶を交わした。
それだけで終わるわけもなく、時間が許す限り身体を重ね合わせる――

