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ひと夏の恋……そして……
第10章 夏の終りと共に

「そんな顔をしないの。真緒と一緒にいたいと思うのも真緒を抱きたいと思うのも僕のわがままなんだから。それにキスだけで止まれないよ。ほらっ、一度出してもこんなだよ」
和泉に言われて視線を追えば、いまだに大きくそそり立っているモノが見えた。
今まで私の中で入っていたとは思えば生々しくて視線を外した。
「相変わらず真緒は恥ずかしがりだね。」
「だって……」
口を尖らせれば、そこにキスをしてくれる。
和泉にこれ以上負担はかけさせられないから2度目はできないけど、こうやって肌と肌を合わせているだけでも幸せだった。
「やっぱり無理だ、もう一回していい?」
私は我慢しようとしているのに和泉はもう一度しようと私を押し倒した。
「駄目だよ。今度こそ倒れるって」
「え――っ、ダメなの?」
「駄目!!和泉が倒れたら困るもん」
完全に抵抗すれば、分かったと言って私の横に転がって腕枕をしてくれた。
窓からは澄み切った夜空に無数の星が輝いているのが見える。
その星空を見上げながらお互いの体温を感じて静かな夜を過ごす。

