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ひと夏の恋……そして……
第10章 夏の終りと共に

「そう言えばね、この島にリゾート開発の話があるの知ってる?」
「リゾート開発?」
「そう、毎年のように話が持ち上がるらしいんだけどね。それっぽい人たちが来てたみたいで叔母さんとソンちゃんが嫌な顔してたよ」
リゾート開発の話と一緒に黒いセダンの話をすると、和泉の表情が微かに歪んだ。
「それがリゾート開発と関係があるって何で分かったの?」
「毎年来てるからって叔母さん言ってたかな?いつも中途半端な話しか持ってこないから馬鹿にしてるって怒ってた」
「その車に乗っていた人、どんな人か見た?」
「ちらっと見えただけだから中までは良くはわからなかったけど、サングラスをしてて雰囲気悪かったよ。叔母さんが怒るわけだよね」
ケラケラ笑う私と違って和泉は青ざめた顔をしていた。
やっぱり具合が悪かったんだと思い、水を進めてもいらないと言うだけだった。
「もう!倒れても知らないからね」
怒りながらも口移しで飲ませればちゃんと飲んでくれる。
何度も口移して飲ませていると舌を絡ませ濃厚はキスに変わっていった。
体調が悪いのにと思いながらも、求められるとうれしくて受け入れてしまう。
今は私が上にいるから私の主導で舌を絡ませ唾液を混ぜ合いながら時間が許す限りキスを続けた。

