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ひと夏の恋……そして……
第11章 甦る記憶と共に
お互いに何も話さない空間は不思議で、その静かな空間は真和が降りてくると一変する。
「ママ~?おはよう。――あっ!おじちゃんもおはよう」
いつものように下に降りてきた真和は、カウンターに座っている佐伯さんをみつけると、にこやかに挨拶をした。
だけど、副社長に向かっておじちゃんは失礼だろうと慌て謝ると、佐伯さんは真和を抱きかかえて大丈夫だと笑った。
「真和くんにとって私は立派なおじさんですからね。仕方ありません」
「本当にすいません」
何度も何度も頭を下げる私に真和は不思議顔。
「おじちゃんって呼んじゃダメなの?」
「別にかまわないよ。もう28歳だからね。真和くんにとってはおじさんだ」
「28歳なんですか?」
「はい。今年で28歳になります」
佐伯さんの年齢に驚く私に、にっこりと微笑みながら自分の年を教えてくれた。
28歳……
それは和泉の現在の年で、当然ながら夏樹も同じ年齢だった。
その佐伯さんをおじさんと呼ばせるわけにはいかないと、夏樹を引き合いにだして説明する。
「ママ~?おはよう。――あっ!おじちゃんもおはよう」
いつものように下に降りてきた真和は、カウンターに座っている佐伯さんをみつけると、にこやかに挨拶をした。
だけど、副社長に向かっておじちゃんは失礼だろうと慌て謝ると、佐伯さんは真和を抱きかかえて大丈夫だと笑った。
「真和くんにとって私は立派なおじさんですからね。仕方ありません」
「本当にすいません」
何度も何度も頭を下げる私に真和は不思議顔。
「おじちゃんって呼んじゃダメなの?」
「別にかまわないよ。もう28歳だからね。真和くんにとってはおじさんだ」
「28歳なんですか?」
「はい。今年で28歳になります」
佐伯さんの年齢に驚く私に、にっこりと微笑みながら自分の年を教えてくれた。
28歳……
それは和泉の現在の年で、当然ながら夏樹も同じ年齢だった。
その佐伯さんをおじさんと呼ばせるわけにはいかないと、夏樹を引き合いにだして説明する。