この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ひと夏の恋……そして……
第11章 甦る記憶と共に

「すみません。朝食の準備までしてもらって」

3人分のご飯をよそっていると、佐伯さんは恐縮したように何度も頭を下げる。

「ここに泊まることを進めたのは私ですから。民宿みたいに豪華な食事は出せませんけど朝と夜は用意しますので遠慮なく食べてください」

「ママのお料理、ほっぺが落ちちゃ程おいしいんだよ」

真和は両頬に手を当てて佐伯さんに力説する。
そんなにハードルを上げないでと心の中で叫びながら食卓に簡単な朝食を並べ、楽しい食事が始まった。
3人で囲む食卓。
それは不思議な感覚だった。
初めて一緒に食卓を囲むのに違和感を覚えず、それどころか、ずっと前から一緒に食卓を囲んでいるような気分になる。
笑い顔が少し似ている佐伯さんと真和。
私を見上げて美味しいねと笑う真和の笑顔は和泉と……目の前にいる佐伯さんと重なった……

「真緒さんは食べないんですか?」

「えっ?食べてますよ。――あっ、もうこんな時間。保育園に遅れちゃう」

箸を持ったまま動かない私を不思議そうに見つめる佐伯さんに気が付き、慌てて朝ご飯を食べ始めた。


/610ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ