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ひと夏の恋……そして……
第11章 甦る記憶と共に

静かにふたりがいる部屋のドアを開けると、読み聞かせは続いていた。
「あっ!ママだ!」
私に気が付いた真和は私に駆け寄り、抱っこと言って両手を伸ばしてきた。その真和を抱き上げると首に腕を巻き付けて甘えてきた。
「やっぱりママが良いみたいですね。ではバトンタッチというとで」
佐伯さんは立ち上がると真和の頭を撫でて部屋を出て行った。
それから真和と一緒に布団の上に横になり、本を読む前に気になっていたことを聞くことにした。
「真和は千春兄ちゃんの事好き?」
佐伯さんと知り合って1日しか経ってはいない。
それなのに、こんなにも佐伯さんのことを慕う姿が不思議だった。
「うん。大好きっ」
満面な笑顔を浮かべて迷いもなく答える真和の笑顔にドキッとする。
「どうして……好きなの?」
「えーっとねぇ~~、えーっとねぇ~……」
次の問いには考え込んで直ぐには返事をしなかった。
理由はなくても何かを感じ取っているのかと、変な期待をしてしまう。
そして、答えが出ない真和に本の読み聞かせを始めると一緒になって眠ってしまった。
「あっ!ママだ!」
私に気が付いた真和は私に駆け寄り、抱っこと言って両手を伸ばしてきた。その真和を抱き上げると首に腕を巻き付けて甘えてきた。
「やっぱりママが良いみたいですね。ではバトンタッチというとで」
佐伯さんは立ち上がると真和の頭を撫でて部屋を出て行った。
それから真和と一緒に布団の上に横になり、本を読む前に気になっていたことを聞くことにした。
「真和は千春兄ちゃんの事好き?」
佐伯さんと知り合って1日しか経ってはいない。
それなのに、こんなにも佐伯さんのことを慕う姿が不思議だった。
「うん。大好きっ」
満面な笑顔を浮かべて迷いもなく答える真和の笑顔にドキッとする。
「どうして……好きなの?」
「えーっとねぇ~~、えーっとねぇ~……」
次の問いには考え込んで直ぐには返事をしなかった。
理由はなくても何かを感じ取っているのかと、変な期待をしてしまう。
そして、答えが出ない真和に本の読み聞かせを始めると一緒になって眠ってしまった。

