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ひと夏の恋……そして……
第12章 成長とやさしさ
「ママ、今日は早いね。お仕事終わったの?」
「そうだよ。今日はもうお仕事終わり。だから今日はお買い物して一緒に遊ぼうか」
「うん!買い物に行くっ!ママと遊ぶ!!」
一気にテンションが上がった真和を連れて島内にあるスーパーに向かった。
小さなスーパーでも子供にとっては遊園地みたいに楽しいらしい。
お菓子コーナーに行けば色々なお菓子を手に取り、瞳を輝かせながら私を見上げてくる。
その姿が可愛くて、ついつい甘やかしてしまう。
「2つだけね」
私の言葉にうなずいた真和は、少し考えた後に今流行りの戦隊ヒーローのカードが入っているお菓子と水を入れ練って食べるお菓子をかごの中に入れ他は棚に戻した。
「これでよかったの?」
「うん。僕もママみたいにお料理作りたいから、これがいいの」
ママみたいと言われてうれしくなって頬が緩む。
やっぱり真和は私の癒しだと思いながらスーパー内を回り必要なものを買い揃えた。
その中に真和が戻したお菓子も入れたのは家に着くまでの秘密で、どんな表情をするのか楽しみだった。