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ひと夏の恋……そして……
第12章 成長とやさしさ
目が覚めた頃には辺りは真っ暗で時計を見て寝過ごしたことを知った。
一緒に眠っていたはずの真和の姿も見当たらなくて慌てて1階に下りて行くと、今朝と同様に真和の楽しそうな笑い声が聞こえてホッとして店へと続くドアを開けた。
「あ~!ママだ。もう起きたの?いっぱい眠れた?」
厨房内にいた真和は、私に気が付くとケチャップを片手ににこやかに声を上げた。
「うん。真和のおかげでいっぱい眠れたよ。それより何作ってるの?」
「ダメ――!!まだ見ちゃダメ!」
厨房の中に入ろうとすると、真和は大きな声をあげて厨房の中に入れてくれなかった。
驚く私の背中を押して隣の部屋に連れていく。
「もう少しでできるからママは見ちゃダメなの。ママはここで待ってて」
いつも食事をする場所に追いやられてひとりポツンとなった。
厨房の方では楽しそうな声が聞こえて、何だか寂しい。
だけど、それも真和が持ってきてくれた皿を見れば一瞬にして消えた。
一緒に眠っていたはずの真和の姿も見当たらなくて慌てて1階に下りて行くと、今朝と同様に真和の楽しそうな笑い声が聞こえてホッとして店へと続くドアを開けた。
「あ~!ママだ。もう起きたの?いっぱい眠れた?」
厨房内にいた真和は、私に気が付くとケチャップを片手ににこやかに声を上げた。
「うん。真和のおかげでいっぱい眠れたよ。それより何作ってるの?」
「ダメ――!!まだ見ちゃダメ!」
厨房の中に入ろうとすると、真和は大きな声をあげて厨房の中に入れてくれなかった。
驚く私の背中を押して隣の部屋に連れていく。
「もう少しでできるからママは見ちゃダメなの。ママはここで待ってて」
いつも食事をする場所に追いやられてひとりポツンとなった。
厨房の方では楽しそうな声が聞こえて、何だか寂しい。
だけど、それも真和が持ってきてくれた皿を見れば一瞬にして消えた。