この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ひと夏の恋……そして……
第12章 成長とやさしさ

夏樹の言葉に何だかモヤモヤしたものが心の中に広がった。
真和の事を大事に思ってくれるのはうれしいし、それを望んだのは紛れもなく私だけど、これだけ真和真和言われると良い気はしない。

「真和だけ?私には会いたくないの?」

ついつい口に出てしまう言葉。
自分の子供にヤキモチを焼いてどうするんだと思うけど、私を見てほしいと思う。

『ば~か』

そんな私の悩みをバカの一言で終わらせる夏樹。
シュンとする私の耳元で、夏樹は優しい声音で囁くように言葉にする。

『会いたいに決まってるだろう。真和も大事だけど、俺が好きなのは他でもないお前だって。真緒だって分かってるんだろう?俺のお前のへの気持ち』

「……うん」

『それにさ。真和は抱きしめれば満足だけどさ。真緒は違うから。抱きしめたぐらいじゃ俺、満足できないから。俺の言っている意味わかる?』

分かる?と言われて、顔が一気に赤くなった。
嫌でも夏樹の言葉の意味は分かった。

『なぁ、真緒。俺、ずっと我慢してるんだ。真緒の事大事だから大切にしたいって思う。その反面、早く俺のモノにしたいって思ってるんだ。だからさ』

一旦言葉を切った夏樹は、電話越しでもわかるぐらいに大きな深呼吸をしていた。


/610ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ