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ひと夏の恋……そして……
第2章 逃げてきた場所
車に乗り込むと窓を全開にして車を走らせる。
海沿いの道は信号もなく爽快だった。
吹き抜ける風、降り注ぐ太陽に、初めて生きていると実感できた。
「あの……どこに行くんですか?」
しばらく吹き抜ける風を感じてフト思った。
車はどこに向かっているのかと。
「あ~……ごめん。正直決めてない」
その言葉にびっくりしていると、夏樹さんの手が伸びてきてほっぺたをギュっとつねってきた。
「最悪って思っただろう、でもこの島は本当に何もないんだ。だから島内をドライブして、晩飯食べて帰る……しかないんだよね。ごめんな」
つねっていた手を放して子供みたいに頭をポンポンと叩いてハンドルを握る。
ほっぺに触れると痛みと温かさが残っている。
こんなにも近くに男性を感じたこともないし触れられたこともないからドキドキ感は半端ない。
ちらりと夏樹さんの方に視線を向けると、視線に気が付いたのか一瞬だけ私の方に視線を向けた。
「ん?どうかした?」
見ていたことが恥ずかしくて、さっと視線を外して窓の外を眺めるしかなかった。
海沿いの道は信号もなく爽快だった。
吹き抜ける風、降り注ぐ太陽に、初めて生きていると実感できた。
「あの……どこに行くんですか?」
しばらく吹き抜ける風を感じてフト思った。
車はどこに向かっているのかと。
「あ~……ごめん。正直決めてない」
その言葉にびっくりしていると、夏樹さんの手が伸びてきてほっぺたをギュっとつねってきた。
「最悪って思っただろう、でもこの島は本当に何もないんだ。だから島内をドライブして、晩飯食べて帰る……しかないんだよね。ごめんな」
つねっていた手を放して子供みたいに頭をポンポンと叩いてハンドルを握る。
ほっぺに触れると痛みと温かさが残っている。
こんなにも近くに男性を感じたこともないし触れられたこともないからドキドキ感は半端ない。
ちらりと夏樹さんの方に視線を向けると、視線に気が付いたのか一瞬だけ私の方に視線を向けた。
「ん?どうかした?」
見ていたことが恥ずかしくて、さっと視線を外して窓の外を眺めるしかなかった。