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ひと夏の恋……そして……
第13章 私の心はどこに
今日も心地よい風が吹き抜け、空には満点の星が瞬き、昨日と何も変わらない夜を過ごしている。
昨日と違うことと言えば、佐伯さんと手をつないで砂浜を歩いているということ。
いつものように真和を寝かしつけて外を覗いてみると、佐伯さんは昨日と同じように空を見上げて私を待っていてくれているようだった。
慌てて彼の元に駆け寄ると、何も言わずにそっと手を取られ、それが当然のように寄り添いながら海辺を歩く。
その間、ドキドキしているのは言うまでもなく、握られている手にはしっとりと汗がにじみ出ていた。
それさえも昔を思い出す。
初めて和泉と手をつないだのもこんな夜で、手には汗をかいていたと思う。
「どうかしましたか?」
黙っている私を心配そうに見つめる佐伯さんに、慌てて笑顔を向けた。
「いいえ、何でもありません。それより、今日もいろいろとありがとうございます。眠る前にも佐伯さんと海で遊んだ事を教えてくれて、とても楽しかったようですよ」
真和と布団の上に寝転がっている時の事を思いだすと、自然と笑顔になる。
真和がうれしいと私もうれしくなるから。
昨日と違うことと言えば、佐伯さんと手をつないで砂浜を歩いているということ。
いつものように真和を寝かしつけて外を覗いてみると、佐伯さんは昨日と同じように空を見上げて私を待っていてくれているようだった。
慌てて彼の元に駆け寄ると、何も言わずにそっと手を取られ、それが当然のように寄り添いながら海辺を歩く。
その間、ドキドキしているのは言うまでもなく、握られている手にはしっとりと汗がにじみ出ていた。
それさえも昔を思い出す。
初めて和泉と手をつないだのもこんな夜で、手には汗をかいていたと思う。
「どうかしましたか?」
黙っている私を心配そうに見つめる佐伯さんに、慌てて笑顔を向けた。
「いいえ、何でもありません。それより、今日もいろいろとありがとうございます。眠る前にも佐伯さんと海で遊んだ事を教えてくれて、とても楽しかったようですよ」
真和と布団の上に寝転がっている時の事を思いだすと、自然と笑顔になる。
真和がうれしいと私もうれしくなるから。