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ひと夏の恋……そして……
第13章 私の心はどこに

「和泉が描いた絵の場所、あれから一度も行かないよね。どうしてかなって思って」

『あ~……それか。買い物行くときや本土に渡る時って、絶対あの場所通るよな。あの場所を通る時って、真緒は辛そうな顔をするんだよな。今にも泣きだしてしまいそうな、きっと和泉と何かあったんだろなって察しはつくし、良い思い出じゃないければ近づかない方がいいと思ったんだ』

私の問いに、夏樹はあっさりと答えを返してくれた。
そんな辛そうな表情をした覚えはないけど、自然とそんな表情をしたいたのかもしれない。

「そっか、ごめんね。自分じゃ全然気が付かなかった」

『そんなもんだろう?でもそれだけ濃い夏だったもんな』

濃い夏……
本当にそう思う。
夏樹に恋をして和泉にも恋をした。
夏樹を傷つけながらも和泉を愛し、一生和泉と生きていくのだと思っていた。
そして和泉と別れ、新しい命を授かった。
これほどまでに濃い夏は他にはない。

「そうだね。いろいろなことがあった夏だったもんね」

夏樹と話していると、それは遠い記憶、思い出となって甦る。
そう……
思い出として……


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