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ひと夏の恋……そして……
第14章 花火大会と決意
普通の縁日と同じで様々な屋台が立ち並び、真和は目を輝かせながら何を買おうか迷っていた。
1件1件見て回り、最初に興味を示したのは金魚すくい。
正直、金魚すくいは苦手で、私も夏樹も真和だって今まで取れたためしがない。
それでも毎年やりたいとねだってくるから、つきあうしかない。
「私がやりましょう」
躊躇している私の肩に手を置いた佐伯さんは、私が苦手なのを察してくれたのか、真和と座って金魚すくいを始めた。
取れなくても、おまけの金魚で満足しているから今年も同じかと見守っていると、今年は違った。
真和は今まで以上に目を輝かせ、佐伯さんを尊敬のまなざしで見つめていた。
「真和くん。次はどれがいい?」
「選んでも……いいの?」
佐伯さんの言葉に信じられないというような表情をする。
それだけ金魚をすくえるということは真和にとってすごいことだった。
「いいよ。真和くんの欲しい金魚をすくうよ」
「じゃあね、じゃあね」
佐伯さんの言葉に興奮している真和は、尻尾が白の模様が入った金魚を指さした。
「じゃあ、次はそれに挑戦してみよう」
1件1件見て回り、最初に興味を示したのは金魚すくい。
正直、金魚すくいは苦手で、私も夏樹も真和だって今まで取れたためしがない。
それでも毎年やりたいとねだってくるから、つきあうしかない。
「私がやりましょう」
躊躇している私の肩に手を置いた佐伯さんは、私が苦手なのを察してくれたのか、真和と座って金魚すくいを始めた。
取れなくても、おまけの金魚で満足しているから今年も同じかと見守っていると、今年は違った。
真和は今まで以上に目を輝かせ、佐伯さんを尊敬のまなざしで見つめていた。
「真和くん。次はどれがいい?」
「選んでも……いいの?」
佐伯さんの言葉に信じられないというような表情をする。
それだけ金魚をすくえるということは真和にとってすごいことだった。
「いいよ。真和くんの欲しい金魚をすくうよ」
「じゃあね、じゃあね」
佐伯さんの言葉に興奮している真和は、尻尾が白の模様が入った金魚を指さした。
「じゃあ、次はそれに挑戦してみよう」