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ひと夏の恋……そして……
第14章 花火大会と決意

「そうですね。成長すればできないこともできるようになる。包丁の使い方も火の使い方もそうですね。子供の成長は大人の私たちが考えるよりも早いのかもしれません」

「一日一日成長しているんでしょうね。新しいことを吸収して視野を広げて大きくなっていく。それを見届けられるのが親であり家族なんでしょう。真和くんの成長を見守れる真緒さんがうらやましいですよ」

そう言いながら佐伯さんは真和を抱き上げて、次は何をしたいか話しかけていた。

「真緒さん。次はヨーヨー釣りがやりたいようですよ」

「はい。これも佐伯さんにお願いします」

どうもこういうものは苦手で、上手そうな佐伯さんに任せることにした。
ヨーヨー釣りも今ではディズニーのキャラクターやアニメのキャラクターで、子供たちの視線をくぎ付けにするモノばかりだった。
ディズニーのキャラクターは耳まで付いているから大人の私からしてもかわいいと思う。


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