この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ひと夏の恋……そして……
第14章 花火大会と決意
花火が終わればここからが大変で、我先にと会場から出ようとする客でごった返す。
簡単に荷物をまとめると、佐伯さんは何も言わずに真和を抱き上げ、空になったバックを持ち、人並みとは違う方向に歩き出した。
店がある方向がみんなが帰る方向と逆なのだけはありがたい。
一度海辺に抜ければ人込みに紛れることなく帰ることができた。
だけど、ここで考えることがひとつ。
このまま一緒に帰ればソンちゃんと佐伯さんが鉢合わせをしてしまう。
新しく担当が変わったと紹介するのは問題ない。
だけど、2階を使ってもらっていることがばれるのは非常にまずかった。
「この後、海岸の掃除があるんでしたよね」
どうしようかと考えていると、アナウンスを聞きながら佐伯さんが私に聞いた。
この島では、交通渋滞を緩和する目的と美化の為に、花火が終わってから1時間ほど海岸の掃除をすることになっている。
それをアナウンスで流し、賛同してくれる人でごみ拾いをする毎年恒例の行事だった。
簡単に荷物をまとめると、佐伯さんは何も言わずに真和を抱き上げ、空になったバックを持ち、人並みとは違う方向に歩き出した。
店がある方向がみんなが帰る方向と逆なのだけはありがたい。
一度海辺に抜ければ人込みに紛れることなく帰ることができた。
だけど、ここで考えることがひとつ。
このまま一緒に帰ればソンちゃんと佐伯さんが鉢合わせをしてしまう。
新しく担当が変わったと紹介するのは問題ない。
だけど、2階を使ってもらっていることがばれるのは非常にまずかった。
「この後、海岸の掃除があるんでしたよね」
どうしようかと考えていると、アナウンスを聞きながら佐伯さんが私に聞いた。
この島では、交通渋滞を緩和する目的と美化の為に、花火が終わってから1時間ほど海岸の掃除をすることになっている。
それをアナウンスで流し、賛同してくれる人でごみ拾いをする毎年恒例の行事だった。