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ひと夏の恋……そして……
第15章 私が下した決断
そこまで考えてくれていた事に驚いた。
それ以上に産むことに賛成してくれた夏樹の想いがうれしかった。

「真緒、産めよ。産んで育てろよ。一人で無理なら俺も手伝うから。マリさんだって手を貸してくれるよ――だから島に帰ろう。帰って島で産もう」

夏樹の言葉は何よりもうれしかった。
だけど素直にうなずけない。
これ以上夏樹に迷惑はかけられないし、叔母さんが快く迎えてくれるはずがない。
その事を夏樹に話せば、夏樹は私の両手を握った。

「真緒は母親になるために家を出たんだろう?この数か月大変だったよな。それでも、この命を守るために頑張った。これからも頑張るんだろう?だったら使えるものは何でも使え。頼れるものは何でも頼れ。お前はこの命を守るためだけを考えればいい――今、俺の手を取らないってことは、この命を危険に晒すことにだってなるんだ。それくらい今のお前にはわかるよな」

それは、私に落としどころを教えてくれるには十分な言葉だった。



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