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ひと夏の恋……そして……
第15章 私が下した決断
無謀にも家を飛び出し、不摂生な生活を送りお腹の中の赤ちゃんに悪影響を及ぼしていないかと不安だった。
だけど家に戻れば中絶は免れないから、そんな不摂生な生活を続けるしかなかった。
ここ最近はお腹が大きくなり、出産の事を考えると不安で不安で眠れない夜を過ごすこともあった。
あの島に戻って出産できれば、これほど心強いことはない。
この子の事を一番に考えれば夏樹の言うことは正しい。
「母親になるんだろう?だったら腹をくくれ。子供のために非道にだってなれ」
だから俺を頼れ――そう言っているように聞こえた。
昔から夏樹は私に優しかった。
辛い時、苦しい時、いろいろな言葉をもらい励まされた。
今回だって辛いはずなのに、私の事を一番に考えてくれる。
私が戻りやすいように言葉を並べて導いてくれる。
「真緒、一緒に育てよう。俺だけじゃない。マリさんもソンちゃんも真緒が戻ってくることを願ってるんだ」
「叔母さんも?でも、叔母さんは中絶しろって!!」
家で中絶しないさいと私を説得する叔母さんの顔が脳裏に浮かんだ。
だけど家に戻れば中絶は免れないから、そんな不摂生な生活を続けるしかなかった。
ここ最近はお腹が大きくなり、出産の事を考えると不安で不安で眠れない夜を過ごすこともあった。
あの島に戻って出産できれば、これほど心強いことはない。
この子の事を一番に考えれば夏樹の言うことは正しい。
「母親になるんだろう?だったら腹をくくれ。子供のために非道にだってなれ」
だから俺を頼れ――そう言っているように聞こえた。
昔から夏樹は私に優しかった。
辛い時、苦しい時、いろいろな言葉をもらい励まされた。
今回だって辛いはずなのに、私の事を一番に考えてくれる。
私が戻りやすいように言葉を並べて導いてくれる。
「真緒、一緒に育てよう。俺だけじゃない。マリさんもソンちゃんも真緒が戻ってくることを願ってるんだ」
「叔母さんも?でも、叔母さんは中絶しろって!!」
家で中絶しないさいと私を説得する叔母さんの顔が脳裏に浮かんだ。