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第15章 私が下した決断

次の日、船で島に渡り叔母さんの家に向かった。
大丈夫だと分かっていても気まずいことには変わりはない。
戻ったら何と言おう、言葉よりも頭を下げるほうが先か等と頭を悩ませてたけど、会ってみればそんなことはどうでもよかった。
叔母さんの顔を見た瞬間、私は何も言葉にすることなく叔母さんの胸に飛び込んでいた。
叔母さんも何も言わずに私を受け止め快く迎え入れてくれた。

「真緒、頭ごなしに叱ったりしてごめんね。戻ってきてくれてうれしいよ」

そう言葉にしながら叔母さんは泣いた。

「真緒。あんたが母親になるなんてね。今でも信じられないよ。でも産むと決めたんだ。みんなで育てていけばいいさ」

ソンちゃんはカウンターの椅子に座って、豪快に笑いながら言った。
それから島での暮らしが始まり、元気な男の子を出産した。
名前は真緒と和泉の名前を一文字ずつとって真和。
この子が和泉の子だという証で真和と名前をつけた――