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ひと夏の恋……そして……
第18章 伝えたい想い…

あまりの迫力に、叱られる覚悟で全てを話すことにした。
佐伯さんの出会いから泊めることになった経緯、そして一緒に過ごした4日間。
そして最後の日に夏樹と佐伯さんが鉢合わせしたことも告げた。

「夏樹ちゃんがこの店に顔を見せないのも合点がいったよ。そりゃあ、愛想付かされても文句はいえないね。本当にお前って子は」

完全にあきれた物言い。
だけどソンちゃんには分かってほしかった。
私の今の本当の気持ちを。

「でも、私が好きなのは夏樹だよ。佐伯さんを和泉とも思ってないし、ましてや佐伯さんを好きだなんてこれっぽっちも思ってない」

「当然さっ。けどね。夏樹ちゃんはそうは思わないさ。真緒がどれだけ和泉ちゃんの事を好きだったか、待ち続けてきたのか見てきたんだからさ。真緒の言葉だけじゃ信じられるわけがない。言葉で言ったとしても心の奥底は和泉ちゃんを求めてるんじゃないかって疑っても不思議はない。それは分かるね」

ソンちゃんの言いたいことは良く分かる。
私の事を分かっているからこその疑う気持ち。


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