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ひと夏の恋……そして……
第3章 自由になる為に

「真緒!!誰に向かって抵抗してるのか分かってるの!今まで誰が出来損ないのあなたの面倒を見てきたと思ってるの!生きてこられたと思ってるの!!それを忘れたけじゃないわよね!!」

腕を握るママの手は痛いほど食い込んでくる。

「真緒!!!誰のおかげ!?」

「……ママ、ママのおかげ……」

痛さに顔を歪めながらママが求めている言葉を口にする。

「分かっていればいいのよ。だったら帰るわよ」

私の言葉に少し怒りが収まったママは、私の腕を握ったままお店の外に引っ張っていく。
私ができることは帰りたくないと叔母さんに目で訴えかけることだけだった。

「姉さん!!」

私の想いを分かってくれた叔母さんが声を上げてくれた。

「今のはいくらなんでも真緒がかわいそうじゃない!どうしてそんな酷いことを言うの!」

叔母さんの言葉に叔母さんに腕を伸ばそうとした瞬間、ママは叔母さんにもひどい言葉を言い放った。



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