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ひと夏の恋……そして……
第3章 自由になる為に

「麻理恵も麻理恵よ。連絡ぐらいしなさいよ。麻理恵は気が効かないし、真緒と同じで出来損ないなんだから……同じ血が通っていると思うと情けない!」

「姉さん!!」

「姉さんなんて呼ばれたくないわ。あなたと同じ血が流れていると思うとぞっとするわ」

ママの言葉に叔母さんは顔を歪ませ辛そうな顔をした。
私がここに来たばかりに叔母さんにも嫌な思いをさせ、私が帰らない限りママは私や叔母さんに酷い言葉を投げ続ける。
私に優しかった人だからこれ以上は傷つけたくはなかった。

「叔母さん、ごめんね。ありがとう……」

「真緒??」

私の言葉に驚きを隠せない叔母さんに微笑んで見せる。
きちんと笑えていたかはわからない。
だけど私は大丈夫だと思ってほしくて笑顔を見せた。
そんな私に叔母さんは手を伸ばしたけど、首を横に振ってその手を取らなかった。
これでいい。
私さえいなければ、叔母さんが傷つくことはない。



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