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ひと夏の恋……そして……
第19章 好きなら奪って
その言葉がどんなに夏樹を傷つけているかなんて佐伯さんは分かっていない。。
それなのに、佐伯さんの口からは夏樹を貶めるような言葉ばかりを吐いてくる。
「この先、何かあるたびに同じことの繰り返し。真緒さんが好きだと言いながら真緒さんは外の人に抱かれ愛されていく。それをただ見てるだけの夏樹さん、本当に哀れですね――このまま指を咥えてみてればいいんですよ。私に愛される真緒さんをね」
そう言った佐伯さんは私の元に近づき、私の腕の中から真和を抱き上げた。
夏樹に触られておびえていたのに、佐伯さんに抱かれれば抱きついていく。
「ほらっ。真和くんだって私の方が良いと言ってますよ。真緒さん。こんな男放っておきましょう。私たちは私たちで愛を育めばいいんです」
私の腕を引っ張って立たせると、そのまま外に出ようとする。
嫌だと突っぱねようとしても握られている腕が痛くて振りほどけない。
それなのに、佐伯さんの口からは夏樹を貶めるような言葉ばかりを吐いてくる。
「この先、何かあるたびに同じことの繰り返し。真緒さんが好きだと言いながら真緒さんは外の人に抱かれ愛されていく。それをただ見てるだけの夏樹さん、本当に哀れですね――このまま指を咥えてみてればいいんですよ。私に愛される真緒さんをね」
そう言った佐伯さんは私の元に近づき、私の腕の中から真和を抱き上げた。
夏樹に触られておびえていたのに、佐伯さんに抱かれれば抱きついていく。
「ほらっ。真和くんだって私の方が良いと言ってますよ。真緒さん。こんな男放っておきましょう。私たちは私たちで愛を育めばいいんです」
私の腕を引っ張って立たせると、そのまま外に出ようとする。
嫌だと突っぱねようとしても握られている腕が痛くて振りほどけない。