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ひと夏の恋……そして……
第3章 自由になる為に
いつものように急いで帰ろうとバス停に向かって歩いているとクラクションが鳴り、振り返ると見覚えのある白いワゴン車が停まっていた。
その車はスッと動き出して私の横に停まり、窓から顔を出したのは夏樹さんだった。

「真緒ちゃん、久しぶり。ちょっと話せる?」

「夏樹さん?」

「驚いた??」

驚く私に、夏樹さんはいつもと変わらない優しい笑顔を見せてくれた。

「真緒ちゃん?」

「あっ、えっと、すぐ家に帰らないと……」

夏樹さんと話していけど、帰るのが遅れた後を考えると帰るしかなかった。

「マリさんからバスで通ってるって聞いてる。バスより早く着くから大丈夫だから乗って」

その言葉に少しでも一緒にいたくて車に乗ると、私の家を叔母さんにあらかじめ聞いていたようで迷いもなく私の家に向かった。



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