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ひと夏の恋……そして……
第20章 和解し懐かしむ

「それで?真和くんが夏樹さんの事をパパと呼んだんですか?」

「そうなんですよ。流れ星に夏樹がパパになりますようにってお祈りをしてたみたいで、それが叶ったって喜んでいました」

その事を聞かれれば自然と笑顔になる。
私と夏樹の仲が戻ったことも嬉しいけど、真和が夏樹の事をパパと認めてくれたことが一番うれしいことだった。

「そうですか、ちゃんと祈ってくれていたんですね」

「えっ?もしかして佐伯さんが教えたんですか?」

佐伯さんの一言に声を上げれば、そうですよと教えてくれた。

「言いませんでしたか?もう真和くんは夏樹さんの事をパパだと認めていると」

そう言われても記憶にはない。

「会ってはじめの頃ですね。僕には大好きな人がいるんだって教えてれくれたんですよ。ちーちゃんかと思いましたが違ったんです。僕が大好きなのはなつ兄ちゃん。だから僕のパパになってくれないかなって、どうやったらパパになってくれるかなって相談を受けたんですよ」


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