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ひと夏の恋……そして……
第20章 和解し懐かしむ
「リゾート開発の担当者としてこれからはつきあっていければと思っている……ダメだろうか?」
少し顔を上げてちらりと夏樹の顔を見上げた。
夏樹は少しの間考え、私の方に視線を向ける。
「それを受け入れたから握手してたの。それに、もうふたりでは会わないって佐伯さんには言った。もしリゾート開発の事で話がある時はソンちゃんがいるときか夏樹がいる時にって、佐伯さんが言ってくれた」
先ほど、佐伯さんと話していた事を夏樹に告げる。
「それを信じていいのか?」
夏樹は一度大きく深呼吸をし佐伯さんに聞けば、佐伯さんは何も迷いもなく答えてくれる。
「もちろんです。いろいろありましたが、私はこのリゾート開発を成功させたい、もっと多くの人にこの島の良さを分かってほしいんです」
そこまで話せば夏樹も渋々だけど納得してくれる。
「頭を上げろよ。そんなに謝られると居心地が悪い」