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ひと夏の恋……そして……
第21章 流れる時の中で

「自分で作るから味が違う……そうなのかな?」
それでも納得がいかない顔をしていたら夏樹が提案をしてくれた。
「今度、金平さんにでも食べてもらったらどうだ?あの人だったらお世辞は言わないだろう」
夏樹の言葉に金平さんを思い浮かべ、お世辞は言わなさそうだと納得した。
夏樹も私同様に金平さんの事は信頼している。
ここ最近では私より信頼しているように見える。
それは男同士からなのか、分からないけど仲良くすることはリゾート開発の計画を進める上で良いことだと思っている。
それから楽しい時間は進み、いつものように夏樹と真和がお風呂に入り寝かせつけてくれる。
「もう寝た?」
「ああ。今日はあっと言う間に寝たな」
お風呂から上がり顔を覗かせれば、夏樹は真和の頭の下から腕を外して起き上がり、膝の上をポンポンと叩く。
そこに座り、後ろから抱きしめられながら真和の寝顔を見守るのも日課になっていた。

