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ひと夏の恋……そして……
第22章 それぞれの想い

「なっ、なっ、夏樹???」

驚く私と違って夏樹は涼しい顔のまま、んっ?と首を傾げながら笑う。

「はっ、恥ずかしいからやめてよっ」

顔を真っ赤にしながら抗議しても、手を離してくれなかった。
ただ黙って私を見つめるだけ。
その視線に耐えきれなくて視線を外そうとすれば、ダメだと言わんばかりに手の甲にキスを落としてくる。
それを何度か繰り返した頃、ここに案内してくれた女性がチーズケーキとコーヒーを持ってきてくれると、やっと手を離してくれた。
この一連の動きを見ていたであろう女性は、平然とケーキとコーヒーを置いて戻っていった。
夏樹の言う通り、この場所では誰も私たちのすることに関心はない。
それが、島とこの町との大きな違いだった。
ケーキを食べている間は夏樹も大人しく食べてくれて、あっと言う間にケーキはお腹の中におさまりゆっくりと残りのコーヒーを飲んでいると、夏樹が時計を確認した。

「そろそろ行くか」

夏樹の一言に、最後の一口を飲んで店を出た。


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