この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ひと夏の恋……そして……
第22章 それぞれの想い

「俺たちの通っていた大学の近くにいたんだ。ずっとお前を探してたんだよ。分かるか?あいつはずっとお前を探して待ってたんだ!!」

夏樹が声を荒げ、その声は廊下まで響いていた。

「毎年毎年、夏になればお前が来てくれるのを待ち続けたんだよ。それがどういう事が分かるか?待って待って待ち続けて、やっとお前の事を忘れて前に進もうとした時に――佐伯千夏と名乗って現れやがって……馬鹿にするのもいい加減にしてくれ!」

その言葉に、全てを知った上で私を連れてきたんだと理解した。

「なぁ和泉、なんで佐伯千夏と偽って現れた?なんで今頃現れたんだよ」

夏樹の悲痛な叫びが心に響く。
ただ聞いているだけしかできない私は、いつの間にか金平さんが側に来ていたことも分からなかった。

「とりあえず入ろうか」

金平さんは私の背中に腕を回し、その場から逃げる暇もなく扉は開かれた。
扉が開くと夏樹と佐伯さんの視線が一斉に向く。
驚く佐伯さんに、顔を歪ませる夏樹。


/610ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ