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第22章 それぞれの想い

「それにしても和泉が入院してるなんて知らなかった。知られないように海外に行ったって嘘ついたの？」

「昔の僕は身体が弱かったからね。その反対に佐伯は健康というイメージを真緒たちに植え付けてたから入院したとバレると危険だと思ったんだ。最終的にはばれちゃったんだけどね。まさか一度口から出た言葉からばれるとは思わなかったよ」

何でもないように笑うけど、体調が悪くなった状態を一度見ているから、私が無理をさせてしまったのかもしれないと心配になる。

「もう平気だと思ってたから気にも留めなかったんだけど無理させちゃってた？ずっと体調悪かった？」

「心配してくれてありがとう。でも真緒のせいじゃないよ。昔に比べると比較的楽になったんだよ。普通に外にでかけられるようになったし……でも、そうだね。真緒と真和と一緒にいるのが楽しくて自分でも知らないうちに無理をしてたのかな？」