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ひと夏の恋……そして……
第3章 自由になる為に

「夏休み直前の期末テストで学年トップテンに入る事。トップテンに入れたら夏休み中預かることを約束してもらったの」

その条件を聞いて全てが絶望に変わった。
私は馬鹿だから成績は後ろの方。
そんな私が10番以内だなんて無理な話で、パパたちは最初から私を叔母さんに預けるつもりはないのだと分かった。

「叔母さん無理だよ。私馬鹿だもん、後ろから数えた方が早い私が10番以内だなんて絶対無理。無理だからそんな条件出したんだよ……」

「真緒は諦めるの?せっかくのチャンス諦める?」

そう言われても無理なものは無理。
叔母さんは知らないかもしれないけど、私は馬鹿だから10番以内なんて絶対にありえない……

「だって私は馬鹿だから、馬鹿がどんなに頑張っても天才にはなれないよ」

諦めたくはないけど、これが現実で受け入れるしかない。
諦める私に叔母さんは頑張れと言う。
今まで頑張ったのにこれ以上どう頑張ればいいのか分からなかった。



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