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ひと夏の恋……そして……
第22章 それぞれの想い

「佐伯さんが和泉だって――知ってたよ」

私の言葉に目を見開いて驚く和泉。
思っていた以上に驚く表情に失笑してしまう。

「知って……た?」

辛うじて口から出た言葉も、そんな普通の言葉だった。

「うん。佐伯さんが和泉だって気が付いてた。だから花火大会で3人一緒に過ごした時間は家族としての時間だったんだよ。偽物の家族じゃなくてね」

私の言葉に意味が分からないと目を閉じて頭を振った。
私が和泉として再会してしまっただけではなく、私が知っていたとなれば頭がついていかないのも無理はない。

「ちゃんと和泉だと分かってたんだよ」

「そっか……だからあまり驚かなかったんだ。でも、どこで分かったの?佐伯千春を演じきれてると思ってたのに」

「どこって……花火大会の前日。自分が書いた絵を見に行きたいって行ったよね。その時に全てが繋がったの」

あの絵が全ての謎を解き明かすヒントだった。
本人も忘れている程、些細な事だったのかもしれないけど、佐伯さんと和泉と結び付けるには十分すぎるヒントだった。


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