この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ひと夏の恋……そして……
第23章 友情と愛情と絆

「佐伯さんが和泉だって、私、知ってたよ」

「えっ?」

私の言葉に、素っ頓狂な声を上げて驚いていた。
和泉と同じ反応で笑ってはいけないのに笑いそうになった。

「和泉も驚いてた。でも知ってたよ。知ってたけど、和泉と戻に戻ろうとも思わなかったし、夏樹への気持ちは変わらなかったから言わなかったの。ごめんね。言っていれば夏樹が気に病む事なんてなかったよね」

「そうか……知ってたんだ、そうか……」

何度もそうかと口にしながら脱力したようにベンチに座り込んだ。
座り込んだ夏樹に、どうして和泉だと分かったのかを教えた。

「だからね。私の気持ちは変わらないよ。彼が和泉でも私の気持ちは変わらない」

もう一度、自分の気持ちを告げ、夏樹の手を取って握りしめた。

「ああ、もう離しはしないさ」

力強く握りしめた手に私も力を込めた。


/610ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ