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ひと夏の恋……そして……
第1章 進みだした時間
2時を過ぎればピークは過ぎ、店内は閑散とする。
今日は珍しく早めに人が引いたおかげでゆっくりランチが食べられそうだ。
「ソンちゃん。おつかれさまでした。あとの片付けは私がやっておくので帰っていいですよ」
声をかけると、ソンちゃんはありがとうと言って帰っていった。
ソンちゃんは叔母さんがいた頃からこの店の厨房を任されていた人で、私が引き継いでからもそのまま働いてくれている。
この店がやってこれたのも一番はソンちゃんのおかげで、もう60歳になろうとしているのにパワフルで元気だ。
「今日もおつかれさん」
簡単に後片付けをして賄いのプレートをもって夏樹の横に座れば、いつものように頭を撫でて褒めてくれる。
その大きな手が私をホッとさせる。
「うん。夏樹もアシストありがとね」
「大したことはやってないから気にするなって」
夏樹はさも当然のように口にして、私が食べ終わるまで静かな時間を共有する。
今日は珍しく早めに人が引いたおかげでゆっくりランチが食べられそうだ。
「ソンちゃん。おつかれさまでした。あとの片付けは私がやっておくので帰っていいですよ」
声をかけると、ソンちゃんはありがとうと言って帰っていった。
ソンちゃんは叔母さんがいた頃からこの店の厨房を任されていた人で、私が引き継いでからもそのまま働いてくれている。
この店がやってこれたのも一番はソンちゃんのおかげで、もう60歳になろうとしているのにパワフルで元気だ。
「今日もおつかれさん」
簡単に後片付けをして賄いのプレートをもって夏樹の横に座れば、いつものように頭を撫でて褒めてくれる。
その大きな手が私をホッとさせる。
「うん。夏樹もアシストありがとね」
「大したことはやってないから気にするなって」
夏樹はさも当然のように口にして、私が食べ終わるまで静かな時間を共有する。