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ひと夏の恋……そして……
第23章 友情と愛情と絆

「和泉……あの島に来いよ。新しくできたリゾート地で一緒に遊ぼうぜ。それに真和を見守ってくれ。真和にどう説明するのが一番かはこれから決めるとしても、お前は真和の血のつながった父親だ。俺と真緒と一緒に見守ってくれ」

「……いい、の?」

夏樹の言葉に泣きはらした顔を上げた。

「ああ。真緒に言ってくれたんだろう?自分は父親じゃない、俺が真和の父親だって。……でも、そんな悲しい事言うなよ。お前は正真正銘真和の血のつながった父親だ。その子を俺が見守ってきた。そしてこれからは父親になる……だったら俺と和泉の子供だろ?そして真緒は母親。俺らの絆って強固だと思わないか?なぁ?真緒」

夏樹が私に向かって確認する。
和泉は私が何を言うのかハラハラとした表情でみつめていた。
その問いに私の答えは決まっている。
夏樹が良いのなら私が断る理由はない。

「もちろんだよ。ふたりが見守ってくれるのなら心強いよ」

その言葉に、また涙を流す和泉。


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