この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ひと夏の恋……そして……
第4章 未来への第一歩

「ねぇ、Wirbel(ヴィアベル)の曲ってまだ聴いてる?」

昔のことを思い出すと決まって思い出す曲がある。
車の中や夏樹の部屋の中でいつも聞いていた曲。
そして、私が初めてを――......

「んっ?あの曲な......最近は聴いてないな」

昔の記憶を手繰りよせながら聞けば、夏樹の顔が曇ったように見えた。
そんな表情をさせてしまうのは私のせい。
私が夏樹を裏切ってしまったせいで、大好きだったこの曲を聞かせなくしてしまった。
その自覚があるだけに、少し前を歩く夏樹の手を取って言葉にする。

「ごめんね」

私の言葉に一瞬だけ驚いた顔を見せたけど、すぐにいつもの表情に戻り、繋いだ手に指を絡めてきた。

「だからもう気にするなって」

夏樹はそう言ってくれるけど、私が夏樹にした仕打ちは決して許されることではない。
あれだけ私のために色々として助けてくれたのに、一番最低なやりかたで傷つけてしまった自分が許せなかった。
こんな私が夏樹とつきあっていいのかと迷う部分でもある。


/610ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ