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ひと夏の恋……そして……
第4章 未来への第一歩

「こんな私でよかったら、ずっと一緒にいてください」

夏樹の肩から顔を上げて言葉にする。

「……俺で、いいのか?」

戸惑い震える言葉にクスッと笑った。

「夏樹がいいの。ずっと私を見ていてくれた夏樹と未来を歩きたい。歩いていくれるんでしょ?」

「もちろんだ。真緒と真和と3人で未来を歩こう」

昔みたいに甘えて聞けば、屈託なく夏樹は笑う。
その笑顔を見ていたら自然と唇を寄せてキスをしていた。
突然のキスに驚く夏樹だったけど、次の瞬間には夏樹の手が頭に添えられ濃厚なキスに変わった。
夏樹の舌が私の唇を撫で中に入り掻き乱し、舌と舌の絡み合う音がいやらしくも部屋の中に響き渡り、Wirbel(ヴィアベル)の曲を聴きながら酔いしれる。

「お前……」

絡み合っていた舌は解け、離れた口から呆れた言葉がこぼれた。
久しぶりに行う行為の間に放たれた言葉に動揺する。
何かいけないことをしてしまったのかと困惑していると、夏樹は大きな溜息を吐き、いつの間にかシャツの中に入り込んでいた手で乳首をつまんだ。



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