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ひと夏の恋……そして……
第4章 未来への第一歩
「今更って言っても、久しぶりだし?恥ずかしいよ」
「俺だって久しぶりだ」
良い大人が顔を真っ赤に話すことではないと、顔を見合わせて笑った。
その笑いがお互いをリラックスさせ変な緊張も取れた。
「今も昔も真緒は良い女だよ。だから俺は忘れられなかった。真緒と真和を見守るフリをしてチャンスを狙ってた。真緒があいつを忘れた時は俺が真緒の全てを欲しいと大切に守ってきた……やっとそれが叶うんだな」
夏樹の言葉に、本当に長い間待たせたと思う。
その間、ずっと見守って傍にいてくれた夏樹に感謝しかない。
「長い間、待たせてごめんね」
「別にいいさ。こうやって俺の元に戻ってきてくれたんだ。それで十分だ――真緒、愛してる」
「私も、愛してる」
お互いの想いを言葉で交わして抱き合ってキスをする。
そのキスも段々と激しくなり、絡み合う舌のように身体は絡み合い、お互いの体に手を這わせ存在を確かめある。