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ひと夏の恋……そして……
第4章 未来への第一歩

「今日も、なつ兄ちゃん泊まっていくの?」

夕飯を夏樹と一緒に食べていると、瞳をランランと輝かせながら真和が聞く。
夏樹は大きな手で真和の頭を撫で、いつもの言葉を口にする。

「泊っていいのか?」

「もちろんだよ!なつ兄ちゃんとママと3人で寝るの僕大好き!」

無邪気に笑う真和を見てホッとする。
真和にはまだ何も言ってないけど、この調子だと父親だとすんなり受け入れてくれそうだと安心する。
食事が終われば夏樹とお風呂に入ると言い出した真和を夏樹に任せて2人分の布団を敷いた。
いつか、これが当たり前の生活になるのかと思うと自然と笑みが浮かび毎日が幸せだった。

「あ~!ママが笑ってる」

お風呂から上がった真和がパジャマも着ずに私に抱き付いてくる。
その真和を膝の上に座らせて濡れた髪の毛をバスタオルで拭くと、キャッキャッと喜んでくれる。

「おっ?真和はママに抱っこされていいなぁ」

夏樹の声に振り返ると、短パン一枚で首にバスタオルを巻いた状態で立っていた。
程良く日に焼けた肌に、サーフィンをやっているだけあって引き締まった身体は色気さえ感じドキドキする。



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