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ひと夏の恋……そして……
第4章 未来への第一歩
お風呂からあがって真和の様子を見に行くと、真和は夏樹に抱き付き、夏樹も真和を抱き寄せ、ふたりして気持よさそうに眠っていた。
このふたりの寝顔を見るのが今では楽しみになっている。
回している扇風機の風を弱め、タオルケットをお腹の辺りにかけて私は窓際に座った。
窓から入ってくる風が気持ち良くて、波音を聞きながら空を見上げた。
満点に輝く星と、遮ることなく暗闇を照らす月。
それが揺れ動く海に映し出され、暫く眺めていた。
「何を見てる?」
ふわっと後ろから夏樹に抱き付かれるまで、夏樹が起きたことにきがつかなかった。
「海……見てたよ。こんな風に、ゆったりと時間を過ごすことがなかったから」
「そうだな。真和が生まれて、真緒は突っ走ってきたからな」
私の全てを知っている夏樹。
良い事も悪い事も、この世で一番分かってくれている人。
「夏樹には……感謝してるんだ」
「感謝?」
「うん……ずっと私の事、見守ってくれて真和が生まれてからは色々と手伝ってくれた。それにどれだけ救われてきたか……きっと夏樹がいなかったら、お店も子育てもできなかった思う」
このふたりの寝顔を見るのが今では楽しみになっている。
回している扇風機の風を弱め、タオルケットをお腹の辺りにかけて私は窓際に座った。
窓から入ってくる風が気持ち良くて、波音を聞きながら空を見上げた。
満点に輝く星と、遮ることなく暗闇を照らす月。
それが揺れ動く海に映し出され、暫く眺めていた。
「何を見てる?」
ふわっと後ろから夏樹に抱き付かれるまで、夏樹が起きたことにきがつかなかった。
「海……見てたよ。こんな風に、ゆったりと時間を過ごすことがなかったから」
「そうだな。真和が生まれて、真緒は突っ走ってきたからな」
私の全てを知っている夏樹。
良い事も悪い事も、この世で一番分かってくれている人。
「夏樹には……感謝してるんだ」
「感謝?」
「うん……ずっと私の事、見守ってくれて真和が生まれてからは色々と手伝ってくれた。それにどれだけ救われてきたか……きっと夏樹がいなかったら、お店も子育てもできなかった思う」