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駆け上がれ、大人の階段!
第3章 ついに、決戦の時!
先ほどよりも激しくなっていく胸の鼓動を感じながら、私はぎゅっと目を瞑った。
あまりの緊張で、息ができない。
うまくできるかな? これで大丈夫かな? なんて不安が頭の中でグルグルと回っている。
思わず飛び出そうになる心臓を、きゅっと結んだ口元で抑えた時だった。何かが、自分の唇に触れた。
たぶん、時間にしてはほんの一瞬だったと思う。
それでも、私の心には永遠に刻まれるほどの出来事。
初めて重ねた唇は、想像していたよりもずっとずっと柔らかかった。
唇を離してぎこちなく固まったままの私は、ちゃんとキスが出来たのか不安になって、うっすらと目を開けた。
すると彼も少しだけ瞼を開けていて、優しく微笑んでくれた。
きゅんっと高鳴ってしまった心臓を誤魔化すように、すぐに両目を閉じる。
すると和真は私の身体をそっと抱き寄せて、再び唇を合わせてくれる。
さっきよりも甘く、そして、強く。
静かな部屋に、何度も唇を合わせる音が響いた。
心臓が、張り裂けそうなほど脈を打つ。
緊張と恥ずかしさで真っ白になりそうな頭を、彼の背中に回した腕にぎゅっと力を入れて何とか保つ。
わずかに心に残った冷静な自分が、「ちゃんと出来てるかな?」とか「下手じゃないかな?」なんて余計なことを考えているけれど、それでも、好きな人とキスをできた喜びの方がはるかに大きい。
そんなことを思いながら、彼の体温を唇で感じている時だった。
突然、唇の間にぬるりと柔らかいものが入ってきた。
あまりの緊張で、息ができない。
うまくできるかな? これで大丈夫かな? なんて不安が頭の中でグルグルと回っている。
思わず飛び出そうになる心臓を、きゅっと結んだ口元で抑えた時だった。何かが、自分の唇に触れた。
たぶん、時間にしてはほんの一瞬だったと思う。
それでも、私の心には永遠に刻まれるほどの出来事。
初めて重ねた唇は、想像していたよりもずっとずっと柔らかかった。
唇を離してぎこちなく固まったままの私は、ちゃんとキスが出来たのか不安になって、うっすらと目を開けた。
すると彼も少しだけ瞼を開けていて、優しく微笑んでくれた。
きゅんっと高鳴ってしまった心臓を誤魔化すように、すぐに両目を閉じる。
すると和真は私の身体をそっと抱き寄せて、再び唇を合わせてくれる。
さっきよりも甘く、そして、強く。
静かな部屋に、何度も唇を合わせる音が響いた。
心臓が、張り裂けそうなほど脈を打つ。
緊張と恥ずかしさで真っ白になりそうな頭を、彼の背中に回した腕にぎゅっと力を入れて何とか保つ。
わずかに心に残った冷静な自分が、「ちゃんと出来てるかな?」とか「下手じゃないかな?」なんて余計なことを考えているけれど、それでも、好きな人とキスをできた喜びの方がはるかに大きい。
そんなことを思いながら、彼の体温を唇で感じている時だった。
突然、唇の間にぬるりと柔らかいものが入ってきた。