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駆け上がれ、大人の階段!
第2章 その一言に導かれて
玉砕覚悟で告げた言葉は、予想外にも相手に受け入れてもらうことができ、私は念願だった彼氏を作ることができたのだ。
でも、このままだと……
「まあいきなりセックスしろなんて言わないけどさ。そろそろチューぐらいしといた方がいいんじゃない?」
「……」
モノマネのつもりか、唇をわざとらしく突き出してくる友人に、「やめてよ」と恥ずかしくて顔を背ける。
すると右耳には、またも彼女がクスクスと笑う声。
冗談を言って楽しんでいる夏華とは裏腹に、私の心は終始穏やかではなかった。
やっぱり、そろそろそんな経験も必要なのかな……
情けないことに、夏華が言う通りキスだってまだちゃんと出来ていない。
ちゃんとと言うのは、以前遊園地に遊びに行った時、観覧車に乗っているとそんな雰囲気になったのだが、私があまりにも恥ずかしがったせいで、結局彼がほっぺにチューをしてくれるだけで終わってしまったのだ。
あの時も、家に帰ってから何度も心の中で後悔した。なんで私はこんなにも奥手で臆病なのかと。
でも、このままだと……
「まあいきなりセックスしろなんて言わないけどさ。そろそろチューぐらいしといた方がいいんじゃない?」
「……」
モノマネのつもりか、唇をわざとらしく突き出してくる友人に、「やめてよ」と恥ずかしくて顔を背ける。
すると右耳には、またも彼女がクスクスと笑う声。
冗談を言って楽しんでいる夏華とは裏腹に、私の心は終始穏やかではなかった。
やっぱり、そろそろそんな経験も必要なのかな……
情けないことに、夏華が言う通りキスだってまだちゃんと出来ていない。
ちゃんとと言うのは、以前遊園地に遊びに行った時、観覧車に乗っているとそんな雰囲気になったのだが、私があまりにも恥ずかしがったせいで、結局彼がほっぺにチューをしてくれるだけで終わってしまったのだ。
あの時も、家に帰ってから何度も心の中で後悔した。なんで私はこんなにも奥手で臆病なのかと。