この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
駆け上がれ、大人の階段!
第2章 その一言に導かれて
「とりあえず春菜だって今は彼氏がいるんだし、そういうこともちゃんと考えてた方がいいよ」
「……うん」
夏華はそう言うと、食べ終わった後のゴミをコンビニの袋へ突っ込んでよいしょと言って立ち上がる。
教室の隅に置かれているゴミ箱へと向かう彼女の後ろ姿を見つめながら、私は無意識にため息をついた。
夏華が言う通り、いつまでもこんな状態ではいられない。
まして相手は自分よりも年上の大学生。私と違って、過去にも何人か彼女がいたことは付き合う前から知っている。
だから詳しく聞いたことはないが、彼は私と違ってすでに色んなことを経験済みのはず……
「さすがに、そろそろ一歩踏み出さないとマズイよね」
誰に言うわけでもなく、一人ぼそりと呟いた時、ふとスカートのポケットに入れていたスマホが震えた。
取り出してみると、画面には『和真』の文字。
私の大好きな人の名前だ。
ぴょんと飛び跳ねた心臓と同時に、先ほどの夏華との会話が頭をよぎる。
ゆっくりと指先を近づけて画面をタップすると、まるで神さまからのお告げのようなメッセージが入っていた。
『明日、遊べる?』
そのメッセージを見た時、何となく思ったのだ。
これは、私にとって、何かが変わるきっかけになるんじゃないかと……
「……うん」
夏華はそう言うと、食べ終わった後のゴミをコンビニの袋へ突っ込んでよいしょと言って立ち上がる。
教室の隅に置かれているゴミ箱へと向かう彼女の後ろ姿を見つめながら、私は無意識にため息をついた。
夏華が言う通り、いつまでもこんな状態ではいられない。
まして相手は自分よりも年上の大学生。私と違って、過去にも何人か彼女がいたことは付き合う前から知っている。
だから詳しく聞いたことはないが、彼は私と違ってすでに色んなことを経験済みのはず……
「さすがに、そろそろ一歩踏み出さないとマズイよね」
誰に言うわけでもなく、一人ぼそりと呟いた時、ふとスカートのポケットに入れていたスマホが震えた。
取り出してみると、画面には『和真』の文字。
私の大好きな人の名前だ。
ぴょんと飛び跳ねた心臓と同時に、先ほどの夏華との会話が頭をよぎる。
ゆっくりと指先を近づけて画面をタップすると、まるで神さまからのお告げのようなメッセージが入っていた。
『明日、遊べる?』
そのメッセージを見た時、何となく思ったのだ。
これは、私にとって、何かが変わるきっかけになるんじゃないかと……