この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
駆け上がれ、大人の階段!
第3章 ついに、決戦の時!
「ちょっとお茶入れてくるね。適当に好きなところ座ってて」
まずは最初の息づき、と言わんばかりに、部屋を出て扉を閉めると私は大きく深呼吸をした。
ドクンドクンと耳の奥でなっている鼓動がやたらとうるさい。
べつに和真が部屋にやってきただけだ。何か始まるなんてまだ決まったわけじゃない。そう、決まったわけじゃ……
昨日夏華との会話の時に考えてしまった色々な妄想が頭の中に浮かび、思わず両頬が熱を帯びる。
それを誤魔化すように足早に一階に降りてキッチンに向かうと、少しでも体温を冷ましてもらおうとペットボトルの麦茶を取り出す。
グラスに注ぐと、まずは心を落ち着かせるために一杯飲む。喉を通る冷たい感覚が、少し冷静さを戻してくれた。
「よしっ」と合図を漏らすと、グラス二つに麦茶を注ぎ、妹が自分用にと買ってきたお菓子を勝手に取り出してお皿に入れる。
そして普段滅多に使うことのないおぼんに乗せると、私は再び自分の部屋へと向かった。
「お待たせ……」
扉を開けた時、視界に入ってきた光景に言葉が止まった。
「ありがと」といつもの爽やかな笑顔で言ってくれる和真が座っているのは、なんと私のベッドではないか!
まずは最初の息づき、と言わんばかりに、部屋を出て扉を閉めると私は大きく深呼吸をした。
ドクンドクンと耳の奥でなっている鼓動がやたらとうるさい。
べつに和真が部屋にやってきただけだ。何か始まるなんてまだ決まったわけじゃない。そう、決まったわけじゃ……
昨日夏華との会話の時に考えてしまった色々な妄想が頭の中に浮かび、思わず両頬が熱を帯びる。
それを誤魔化すように足早に一階に降りてキッチンに向かうと、少しでも体温を冷ましてもらおうとペットボトルの麦茶を取り出す。
グラスに注ぐと、まずは心を落ち着かせるために一杯飲む。喉を通る冷たい感覚が、少し冷静さを戻してくれた。
「よしっ」と合図を漏らすと、グラス二つに麦茶を注ぎ、妹が自分用にと買ってきたお菓子を勝手に取り出してお皿に入れる。
そして普段滅多に使うことのないおぼんに乗せると、私は再び自分の部屋へと向かった。
「お待たせ……」
扉を開けた時、視界に入ってきた光景に言葉が止まった。
「ありがと」といつもの爽やかな笑顔で言ってくれる和真が座っているのは、なんと私のベッドではないか!