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第91章 希望という名の野心

　３日後ニュースやネット、新聞報道に大貫の無理心中の見出しが記載去れた…
　この日の夜、仁は下見 源一郎に呼び出されホテルのペントハウスを訪れて居た…。

　仁「この間の一件は、世話に成ったな爺様…」
源一郎 まぁ～雑作も無い事よ、其よりヤラれたな家族を巻き込むとは…
　
　仁「政治家案件の割りに、随分と乱暴な真似を…仲間の話しだと家族を先に拉致し大貫を誘き寄せた様だ…」
　源一郎 そうか…して何処迄、分かっておる…

　仁「実行犯は五人、３０代半ばの男が主犯格、２０代後半が二人に１０代後半が二人…内四人に手傷を仲間が負わせてる…」
　ほぅ～大した者だなぁ～相手が若いな、大学生の娘が一人助かった様だが…

「嗚呼～見つけた時は、虫の息だったそうだ…可哀想にボロボロに弄ばれ、首を吊られて居た処をギリギリで助けたが…奴等を捕り逃がした…」

　源一郎 マスコミが騒ぎ出す前に、妻と娘を拉致しホテルに監禁大貫本人を誘き寄せ見せしめに妻を殺害、娘を散々玩具に去れた姿を見てパニックに陥った大貫が逃げ出しホテル前でトラックに飛び込み死亡って訳か…
　
　仁「それで担当警察署が無理心中と発表とはな、圧力が掛かったのは明白だな…検討は着いてるんだよな？」

　源一郎 城戸 どうだった？はい、御老公！
雅光 自由人民党選対委員長と組織委員長の元、黒耀会と呼ばれる政治結社の下部組織の犯行かと思われます…

　仁「要するに子飼の右翼団体って事か…で、他の心当りは？」
源一郎 雅光お前の推測で構わん言ってみろ！

　雅光 もし、在るとしたら…内閣官房長官、次期首相の椅子を巡っての派閥争いが発端かと…。

　源一郎 成る程な、それなら不肖の倅が血相変えて帰って来るのも頷ける…。

　仁「選挙に金か…派閥争いとは下らない…爺様、本当に引退する気かもう一期頑張って貰えないか？」
　源一郎 ほぅ～また、どうしてだ？

「現知事の地盤を造る為の時間が欲しい、先ずは市長と県議選に立候補を立て会派を創った後に国政だ！」
　あらっ、仁君から誘ってくれたから張り切ってお洒落💄👠して来たのにぃ～そう言う話しなのね！

　まぁ～私は、想定してましたけど…うぅ。
仁「紹介しておこう、生島 奈菜知事と顧問秘書の桐島 泉だ…この爺様が下見 源一郎と秘書の城戸 雅光さんだ！」