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サディスティック・マリッジ
第5章 度を超えたセクハラ
はぁはぁと息を切らしながら、琉は当てもなく走り続けていた。
「何で出ねぇんだよっ‼︎ 」
愛里咲の携帯は、何度鳴らしてもコール音が響くだけで繋がらない。
また留守電に繋がり、琉は一旦電話を切る。
リダイヤル画面から愛里咲の名前を押し、また掛ける。
もうずっとそれを繰り返していた。
愛里咲が泣きそうな顔をしているのを見るのは好きだ。
けど、他の男にその顔を見られるのは嫌だし、他の男が愛里咲に触れるなんて我慢ならない。
それならいっそ、あのまま帰ればいいと思った。
塚本と白取の姿まで一緒に消えて、後悔した。
(あの時、あのまま連れて帰れば良かった…!)
”女の子があまりにも嫌がってたから何か犯罪に巻き込まれたら困ると思って、公園付近で降ろした”
愛里咲と塚本と白取を乗せたというタクシー運転手を見つけた。運転手から聞き出した公園は、もうすぐそこだ。
もう一度愛里咲の携帯を鳴らす。
呼び出し音が響くばかりで、やはり出る気配がない。
(……携帯の着信音?)
遠くから、微かに聞こえる携帯の着信音。
「公園の中か⁈ 」
音を頼りに、琉は公園の中へと入っていった。
「何で出ねぇんだよっ‼︎ 」
愛里咲の携帯は、何度鳴らしてもコール音が響くだけで繋がらない。
また留守電に繋がり、琉は一旦電話を切る。
リダイヤル画面から愛里咲の名前を押し、また掛ける。
もうずっとそれを繰り返していた。
愛里咲が泣きそうな顔をしているのを見るのは好きだ。
けど、他の男にその顔を見られるのは嫌だし、他の男が愛里咲に触れるなんて我慢ならない。
それならいっそ、あのまま帰ればいいと思った。
塚本と白取の姿まで一緒に消えて、後悔した。
(あの時、あのまま連れて帰れば良かった…!)
”女の子があまりにも嫌がってたから何か犯罪に巻き込まれたら困ると思って、公園付近で降ろした”
愛里咲と塚本と白取を乗せたというタクシー運転手を見つけた。運転手から聞き出した公園は、もうすぐそこだ。
もう一度愛里咲の携帯を鳴らす。
呼び出し音が響くばかりで、やはり出る気配がない。
(……携帯の着信音?)
遠くから、微かに聞こえる携帯の着信音。
「公園の中か⁈ 」
音を頼りに、琉は公園の中へと入っていった。