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第6章 社内イジメ

「はぁー」

お局津川から言われた残業。
明日の早朝会議のために100部コピーして、まとめて綴じておけと、これまた終業時間ギリギリで言われた。

(お腹空いたなぁ…)
お昼も仕事を押し付けられて食べられなかったから、この時間まで食べずにいるのは辛い。

ようやく1枚目の資料が100枚コピー出来た。
2枚目をコピー機にかけ、愛里咲は会議室に並べ始める。


会議室から出て、掛けっ放しのコピーを取りに部署へと戻る。

「……これ、コピー必要？」

いつの間にかコピー機の前にいた琉が、コピーされている資料を見ながら愛里咲に聞いた。


「津川さんが、明日の会議で使うからって……」

「明日？ 何日も前に終わった会議の資料が？」

「え⁈ 」

(─────またやられた‼︎ )
愛里咲はヘナヘナとその場に座り込む。

必要ない資料を作成させられて残業……。
時計を見ればもう9時を回っている。

(もううんざりする……)
ため息と共に、愛里咲の目からは涙が零れた。