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第6章 社内イジメ

愛里咲はまた、いつもの資料室でお弁当を広げたままボーッとしていた。

先程のエレベーターでの事を思い出し、頬には涙がボロボロと流れ落ちている。


「食わねぇの？」

いつの間にか、琉が愛里咲の向かいの席に座っていた。

「…もう仕事辞めたい……」

愛里咲は俯き、涙を流しながら言った。

津川達からのイジメも辛い。
だが、それ以上にレイプまでされた塚本達と常に顔を合わせなければいけない事が辛かった。


「またかよ……」

琉はため息を吐いて目を逸らす。

「……っ……」

愛里咲の瞳から、更にボロボロと涙が溢れた。


琉は絶対に優しい言葉なんて掛けてくれない。わかっていても、心が辛い時はつい求めてしまう…。

(イジメの事も、セクハラの事も、全部知ってるのに…何でッ)

「…らい…ッ」

「愛里咲？」


「琉ちゃんなんか、大ッキライッ‼︎ 」


愛里咲は泣き叫ぶと、勢いよく立ち上がる。

「─────…っ‼︎ 」