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サディスティック・マリッジ
第6章 社内イジメ
ダンッ
琉は壁を殴りつけた。
(あー、すげーイライラする)
余りのイライラに得意の愛想笑いが出来ず、琉は部署へと戻らず、廊下に置かれた自販機前の小さな休憩スポットにいた。
「あっ‼︎ 夏川くん⁉︎ 」
振り返れば、伊藤、神谷、荒木がキャーキャーと甲高い声を上げながら近寄ってくる。
「大丈夫? 壁なんか殴って、怪我してない?」
伊藤がそっと琉の手を取れば、神谷と荒木も血眼でその手に触れてきた。
「……悩んでるなら、相談乗るよ?」
神谷が上目遣いで琉を見上げる。
(─────うぜぇ…)
"琉ちゃんなんか、大ッキライッ‼︎"
先程の愛里咲の言葉が頭の中でこだまする。
(女なんてただ立ってるだけで寄ってくる。別にあんなオモチャいつでも返品交換……っ‼︎ )
返品交換…それが出来ない事は、琉の下半身が知っている。
高3で愛里咲と別れて以来、何人もの女性と付き合った。
男なら誰でも憧れる巨乳美女や、年上の女性、大学のミスに選ばれるような美女。
容姿端麗、気も利いて、誰とでも上手に付き合える琉の周りに、女が寄って来ない事はなかった。
実際、この会社に入社してからだって、もう3人もの女性社員に告白された。
─────だけど、誰1人琉の下半身を勃たせる事が出来なかった。
(愛里咲にしか反応しないとか…俺の人生終わってんじゃん……)
琉の方が、愛里咲にいつか返品交換されそうな立場だ。
琉は壁を殴りつけた。
(あー、すげーイライラする)
余りのイライラに得意の愛想笑いが出来ず、琉は部署へと戻らず、廊下に置かれた自販機前の小さな休憩スポットにいた。
「あっ‼︎ 夏川くん⁉︎ 」
振り返れば、伊藤、神谷、荒木がキャーキャーと甲高い声を上げながら近寄ってくる。
「大丈夫? 壁なんか殴って、怪我してない?」
伊藤がそっと琉の手を取れば、神谷と荒木も血眼でその手に触れてきた。
「……悩んでるなら、相談乗るよ?」
神谷が上目遣いで琉を見上げる。
(─────うぜぇ…)
"琉ちゃんなんか、大ッキライッ‼︎"
先程の愛里咲の言葉が頭の中でこだまする。
(女なんてただ立ってるだけで寄ってくる。別にあんなオモチャいつでも返品交換……っ‼︎ )
返品交換…それが出来ない事は、琉の下半身が知っている。
高3で愛里咲と別れて以来、何人もの女性と付き合った。
男なら誰でも憧れる巨乳美女や、年上の女性、大学のミスに選ばれるような美女。
容姿端麗、気も利いて、誰とでも上手に付き合える琉の周りに、女が寄って来ない事はなかった。
実際、この会社に入社してからだって、もう3人もの女性社員に告白された。
─────だけど、誰1人琉の下半身を勃たせる事が出来なかった。
(愛里咲にしか反応しないとか…俺の人生終わってんじゃん……)
琉の方が、愛里咲にいつか返品交換されそうな立場だ。