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第7章 嫉妬狂い

定時少し前、仕分けの終わった資料を荒木に渡される愛里咲。

「これをアルファベット順に会議室の机に並べておいて」

「はい」

これが今日の最後の仕事になりそうだ。
このままならば定時で終われそうだと、愛里咲は軽い足取りで会議室へと向かう。


「きゃ───…っ⁉︎ 」

バサバサバサッ
膝に走る激痛。
今だフワフワと浮いている資料。

何かに躓き転んだ拍子に、愛里咲は持っていた仕分けの終わった資料を廊下にばら撒いていた。


「あーあ、やり直しぃ」

振り返れば、津川、伊藤、神谷、荒木がクスクスと笑いながら愛里咲を見ていた。


(また足引っ掛けられたんだっ)
愛里咲は悔しくて唇を噛みしめる。

が、すぐに散らばった資料を拾い集め、アルファベット順に分け始めた。